コラム「私が医師になった理由」|立川市「たもり内科クリニック」 立川駅より徒歩2分|病院|内科・糖尿病内科・血管外科

院長のコラム


私が医師になった理由

2011年11月29日掲載

 「先生はなぜ医者になったのですか?」よく聞かれる質問ですが、人間の行動は、“こうだからこうした”という単純なものではなく、“何故、医師になったのか“の答えは、私の歴史と生き方を語らなければならないかもしれません。

 医師になるためには、まずは大学の医学部を卒業しなくてはいけませんが、
私の両親は医家ではありません。サラリーマン家庭でした。サラリーマンの家に育った15~16才の高校生が、医師としての仕事を理解できるはずがなく、医師になろうと思ってはいませんでした。

 では、18才の時、何故医学部を受験したのか?その経緯をまずお話したいと思います。

 高校生の時、私が何に興味をもっていたのか?
まず1つは、やる気のある人とない人の違いは何なのか?、悪いことをする人としない人の違いは何なのか?ということ。人がやる気になるとは何なのか?、人が犯罪を犯してしまうとは何なのか?、人の心と行動の関連!心理学の分野ですね。

 もう1つ興味をもっていたのが、鍼治療!
きっかけは、必殺仕掛人の藤枝梅安ですが、当時、京都に明治鍼灸短期大学というのができて、そこに行こうと情報と学校案内をとりよせました。
ところがある日、「心理と鍼、両方できる所があるよ。」母親の一言でした。それが、医学部だったのです。

 手を動かそうと思えば動く、何故なのか?呼吸は自分の意思でとめられるが、心臓はとめられない。寝ていても呼吸はしている、何故なのか?人のからだも不思議がいっぱい。「医学部がいいかな!」

 そして医学部に入った私は、一冊の本に出会いました。当時、九州大学で心療内科を立ち上げた池見酉次郎先生の著「心療内科」です。心身一如の考え方・一人の人間を精神と肉体に分ける必要はあるのか?とても興味深い本でした。

 大学5年の時、九州大学心療内科のセミナーに参加しましたが、池見先生は、すでに定年退官されており、姿は既になかったのが残念でした。また同時に心理を科学することの難しさ・限界を感じ始めていたのです。

 その後の私がどうなったのかについては、少し長くなりましたので次のコラムに書きたいと思います。

 医学、医療は日進月歩で進んできています。しかし、人のからだが、人の心理が、病気がすべて解明されているわけではないのです。医師は人という大自然と対峙しているといえます。大自然を前に人間は無力です。

 医師だから病気や人のからだをすべて理解していると思っている方がいるかもしれません。そんなことはありません。患者さんの1つ1つの訴えに真摯に向き合い、検査結果を分析し、自らの医学知識から可能な限りの想像を重ねるしかないのです。

 医師の仕事は、「人の幸せを考えること。健康とは、健やかに生きて、康らかに天寿をまっとうすること」と考えています。人が人生を終わるとき、いい人生だったと思える。それを手助けできるのが医師の仕事だと考えています。

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